velocraft流シェラックニスバーテープ 前編

velocraft流シェラックニスバーテープ 前編

コットンバーテープにニスを塗って耐水性・耐久性を上げる方法は古くからあり、トラディショナルツーリングバイクでは定番の仕上げ

何故か最近承ることが多いので、velocraftで普段行っている方法をご紹介

まず選ぶバーテープですが、フランスveloxか日本VIVAのどちらか
VIVA製の方が裏の接着テープの接着力も強く伸びも少ないので、殆どの場合がVIVA製を採用しますが、フランス製に拘る方はveloxを選びます
どちらでも、そんなに問題はありません 今回はVIVAを使用します

バーテープを巻く際に、先にブレーキレバーを一旦取り付けて位置を確認し、取付けバンド以外は全て一旦外してしまいます
その時にはバンドの位置がズレない様に気を付けてください

位置がズレない為と補助テープとして短く切ったバーテープを貼っておきましょう
なるべくテープが浮かない様にピッタリと貼り付けておきます

次にエンドキャップのハンドルバー内に入る直径を確認します
バーテープ無しの状態でピッタリサイズの場合(velox・RUSTINES・NITTOの多くはコチラ)とユルユル・ガタガタの場合(VIVAはコチラ)があります
ハンドルバーの種類等によって変化しますので、毎回確認することをお勧めします

このバーエンドキャップの大小でバーテープの巻き方が変化します

ピッタリサイズの場合には、上写真の様に巻き始めをナナメにカットします
カットの寸法は大体8cm位でしょうか

巻く方向でカットする向きも変化しますから、気を付けます

ハンドルバーの端部からほんの少し(2mm位)バーテープが飛び出す様に巻き始めます
バーテープの尖がった先端部分のみを数ミリハンドルの内部に入れ込んでも良いと思います

はみ出した部分を端部に貼り付ける様に内側に織り込みます
そうすることで、エンドキャップが小さいニットウ製のバーエンドキャップでも、端部の銀色のところが見えずにキレイにまとまると思います

ここまで来たら、エンドキャップがシッカリと固定出来て、ハンドルバーが端部で見えずにキレイに見えるかをチェックして頂き、その後バーテープを巻いていきます

今回のVIVAの様にユルユルの場合には、バーテープの3/4位をハンドルバーからはみ出した状態で斜めに巻き始めます

グルッと一周巻いたら、銀色のハンドルバーが見えていたりしないか確認をします

はみ出した部分はハンドルバーの内側に織り込んでしまいます
そうすることで、ハンドルバーの内径が小さくなりユルユルのエンドキャップもキレイに固定することが出来るはずです

エンドキャップのユルユル具合で、どの程度バーテープを内側に織り込むのか変化してきますので、一旦付けてみてキツかったりユルかったりしたら、折り込む量を調整してください

後は、ブレーキレバーのバンド下まで、等間隔で巻いていきます
おおよそバーテープを1/4程度重ねる様にしますが、カーブしている箇所は最も重なりが少ないところが1/4になる様に調整します

バンドの下のところで、重なりが狭くなってしまったり隙間が開いて銀色のハンドルバーが見えてしまったりしたら、一旦バーテープを解き重なり具合を調整しながらピッタリ来る様にしましょう

上写真の場合は、5mm程重なりが深くなり過ぎていますので、一旦バーテープを解き、ハンドルバー端部からブラケット位置まで10回巻いていますので、1周毎に0.5mm程重なりを深くしてあげることで、丁度良くなります

但し、何度も巻きなおすとバーテープ裏の接着力も弱くなりますし、テープが伸びてしまい、幅が狭くなりますので、2~3回程度の巻き直しが限界だと思います
バーテープ巻きで最も難しい箇所ですね

重なり具合を調整したら、バンドの下から一気に上にバーテープの巻き方の角度を変えて巻いていきます
今回は補助テープを巻いた方法なので、角度と引っ張る方法を考えながらシワやたるみが出ない様に気を付けましょう

上写真の様に巻ければ問題無し
補助テープを使用しているので、銀色のハンドルバーは全く見えません
1か所だけバーテープの巻く角度が変化しますので、完全に綺麗な巻き方とは言えないかも知れませんが、通常はこの方法で巻いていますし、最も合理的な巻き方だとも思います

その後はバーテープを同じ様に1/4程重なる様に巻き進めて行きます
今回はニットウのフェルールタイプのハンドルバーを使用しているので、巻き終わりの部分にシッカリと段差が出来ています

巻き終わりの段差とバーテープがハンドルバーの真下になる様に調整してください

そうしたら、バーテープを巻く角度を90°にして、グルッと一周真っ直ぐに巻きます

真下に来る様にバーテープを真っ直ぐにカットします
特に斜めにカットする様なことはしません(お客様のご要望が無ければ)

通常のバーテープ巻きですと、カットしたところまで巻いて終了です
ビニールテープや飾りテープを貼ることはありません 切りっぱなしで終了です

しかし、今回はシェラックニスを塗るので、カットした部分の裏に接着剤を極少量付けて巻き終わらせます
ニスを塗っていると当然バーテープが濡れますが、その時にバーテープについている接着テープだけですと、バーテープが剥がれてきますので、それを防ぐ為です
沢山接着剤を塗ってしまうと、その部分だけニスが浸み込まずにムラが出てしまいますので、ほんの少量ということだけ気を付けます

バーテープ巻きはこれで終了ですので、これからシェラックを準備します

シェラックは粉状(雲母みたいな感じ)と液状の2種類がありますが、基本は粉状のフレークと呼ばれるタイプを使用します

液状のタイプは塗布しやすい簡易的なタイプで入手性も良いと思いますし、発色も良く色ムラも出にくいので、万人向きと言えます(液状タイプはホームセンター等でも普通に見かけますし、有名なアサヒペイントさん等の多くのメーカーが製造しています)

但し、伝統に的には粉状のフレークと言われるタイプを使用しますので、velocraftでは通常はコッチ
石油溶剤は使用しないオーガニックな何百年も使い続けられている伝統的な処理方法ですから、満足度も高いですし好みに合わせて風合いの調整がしやすいのがメリット

次回はニス作りから紹介致します

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