【なんとなく考察】グラベルバイクの定義って?

【なんとなく考察】グラベルバイクの定義って?

最近流行りのグラベルバイクについて、大槻が考えていることをなんとなく書いています
特に答えがある訳では無いですし、明日には違うことを言っているかもしれませんが、なんとなく考察してみました

「グラベル=砂利道」ですから、グラベルバイクは砂利道用の自転車
グラベルロードバイクという言い方をする方もいらっしゃいますが、「ロード=舗装路」という意味で捉えれば、砂利道&舗装路用の自転車という意味になるのでしょうか
ただ、砂利道に対して舗装路という意味で言うと「ロード」よりも「ターマック」の方が意味的に合っている気がしますので「グラベルターマックバイク」の方が良さそうな気がしますが、「ターマック」は自転車業界ですと舗装路という意味よりもスペシャライズド社の商品名としての方がイメージとして強いでしょうから、絶対に一般化しないでしょうね(笑)

多分グラベルロードバイクは、グラベルというカテゴリーが確立する前に、ロードバイクだけどグラベルも走れる自転車という意味で使われ出したのだろうと思っています
しかし、現在のグラベルバイクはロードバイクとはずいぶん違ったスペックを持つ自転車になったので、ロードバイクとグラベルバイクをキッチリと分ける様になって「ロード」の文字が消えて、ロードバイクの1カテゴリーとして捉えられていたグラベルロードバイクが、完全に独立したカテゴリー「グラベルバイク」になったのだろうと想像しています

大槻が最初に「グラベルバイク」カテゴリーの概念に遭遇したのは、約10年位前だったと思います
当時velocraftのスタッフがアメリカ出張の際にお土産として買ってきてくれたMAXXIS社 700x25Cサイズのブロックパターンのタイヤ
700x25Cと言えば、現在のロードバイクの標準サイズですが、当時は700x23Cが主流でしたから、ロードバイクに付けられる最大太さのタイヤ
こんなに細いタイヤにブロックパターンを付けてもグリップが増すのか?という単純な疑問はありますが、ロードバイクでオフロードを走るという「夢」をもったタイヤだったと思います
初めて見た時は爆笑すると共に、ロードバイクの新たな楽しみが見えてきたと記憶しています

その後、そのタイヤを国内のタイヤメーカーの開発担当者に見せて「こんなタイヤ作ろうよ!」と盛り上がったことを覚えています

また、ロードバイクで走るオフロードというイメージですと、シクロクロスというレースのイメージもありますね
勿論全く別ジャンルで確立したレースカテゴリーですが、「タイヤが太いドロップハンドル=荷物を積んだツーリングに最適」と間違った印象を与えてしまい、20~15年位前には「ツーリングしたいからシクロクロスが欲しい」という希望を良く耳にしていました
ピュアレーサーのシクロクロスがツーリングに向くはずもありません、シクロクロス車はキャリア用のダボは勿論、競技時間が1時間と決まっていましたからボトルケージすら付けられないフレームが普通でした

しかし「ドロップハンドルでタイヤが太いからツーリング向き」との勘違いは広く世に浸透する様になってしまい、困った自転車メーカーはシクロクロスというカテゴリーの名前でツーリングに向いた自転車をリリースしていきました
なので、シクロクロスというカテゴリー名でありながらも本来のレーサー車とツーリング車の2種類が混在することになって、相当勉強しない限りどちらなのか解らなくなってしまいました

そして現在グラベルバイクが登場してからはシクロクロスでツーリングというカテゴリーはほぼ絶滅した様で、シクロクロスはレース用の自転車のみになった様に思いますし、シクロクロス名のツーリングカテゴリーの自転車も「シクロクロスにも使える」という表現が増えたと思います

もう一つ北米発祥という意味ですとブリヂストンUSAも忘れる訳にはいけません
40~30年程前に存在していたブリヂストンUSAは、当初は日本のラインナップをそのまま北米で販売していましたが、1990年ごろを境に独自路線を推し進めて数々の名車を世に送り出していました

その中でも上写真のRB-Tは現在のグラベルバイクにも通じる1台だと思います

700x32Cタイヤにクリアランスの広いカンチブレーキを採用し、ステムは72°が一般的だった時代に90°ステムを採用したUPライトポジション
ブリヂストンUSAでは、1991年はバーサタイルバイクというカテゴリーで1992年はフリーロードバイクというカテゴリーでオンロードもオフロードもいける自転車として展開していました

まさに現代のグラベルバイクと同じ使用目的ですよね!
一旦ブリヂストンUSAの歴史は途絶えてしまっていますが、このコンセプトは根底で繋がっていると思っています

20年程前からスペシャライズド社では「フリーロード」というジャンル分けをしていましたが、ブリヂストンUSAのRB-Tを意識していたかどうかは知りません
でも、現在のグラベルバイクにも通じるトライクロス(日本名・TC)という自転車を展開していました

そして、MTBの世界でもドロップハンドル車がありました
80年代後半~90年代前半に活躍していたジョントマックがチネリから発売されていた自らのシグネチャモデルであるMTB用のドロップハンドルで参戦していました
グラベルバイクはロードバイクからの派生ジャンルだとは思っていますが、MTBのスピリットも一部に入っているのかなあという程度では考えています

当時のMTBレースは現在のレースと大きく違い、もっと整地されたオフロードを走っていましたから、(96年のアトランタオリンピックに代表される様な牧草地やスキー場がメインでしたね)現在の700mm以上もある様なハンドルバーも必要無く、ドロップハンドルでも充分にバイクコントロールが可能だったのでしょうし、元々BMXの選手だったジョントマックは、マルチタレントとしてセブンイレブンチームでジロデイタリアにも出場していましたから、ドロップハンドルでのライディングに自信があったのでしょうね
逆にシクロクロスの世界では、90年代後半~2000年ごろにフラットハンドルでレースに出場するのが一部トレンドになったこともありましたね
リッチーチームのトーマスフリシュクネヒト選手が有名でしょうか
シクロクロスでフラットハンドルが勝ち過ぎたからか?その後禁止になり「伝統的なハンドル形状(ドロップハンドル)」で無ければならなくなりましたが

ココまでは大槻が考えるグラベルバイクが確立する前の歴史だと思っています

グラベルバイクとランドナーはとても舗装路もおる程度のオフロードも行けて荷物も積みやすい等、似ているジャンルだと思いますが、グラベルバイクの世界にはフランス文化の臭いはあまり感じないので、全く別のルートをたどって似た様な自転車が出来上がったのかな?と考えます
※似ていない!!との反対意見は多いにあると思いますが(笑)

こんな感じの歴史を経て、現在のグラベルバイクとはどんな定義になり進化していったのでしょうか・・・

グラインデューロに出場する様なレーサー寄りのモデルもありますし、オフロードを楽しみアプローチのオンロードも妥協しない走りのバイクもありますし、キャンピング車でしょ!っと言いたくなる様なキャリア・バトルケージ・バッグが満載出来る様なバイクもあります

大手メーカーだけでなく、インディペンデントなメーカーも多く販売されていますし、スチールバイクも既製品・オーダーメイド問わず多くあります

グラベルバイクの定義とは、大槻には今のところありませんが・・・・

2020年5月22日発売のサイクルスポーツ特別編集の「グラベル&アドベンチャーバイクをとことん楽しむ!」にその答えがあるかもしれません!

是非、書店様やネットショップ様でご購入頂き、ご確認ください!!
コリもせずに大槻も紙面に登場しています!!
※CWSグループでの取り扱いはございません

っということで宣伝でしたm(_ _)m

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