【大槻自腹】モダンツーリングバイク制作記vol.2

【大槻自腹】モダンツーリングバイク制作記vol.2

一旦、自転車を組み立ててイメージを掴んだら、フレーム&フォークの状態までバラして、フレームの加工準備をしていきます

まずは、ボトルケージ台座の数を増やしたいので、フレームにセンターラインを引いていきたいと思います

まずは、フレームのベース位置を確認するのに必要なBBシェルをフェイシングして、ほぼ完ぺきなシェル幅と平行度を出していきます

ついでにフレームの精度についても計測していこうと思いますのでご参考まで

ココから先はCWS吉祥寺の店頭では作業出来ないので、レンタル工房「ベロメゾン」さんの工房を利用させて頂きました
自転車フレームのレンタル工房というと、スチールフレームを製作する人以外は関係無いと思われるかもしれませんが、今回の様にフレーム精度の計測やチョットした小物作り、自転車の組立てにも役立ちますよ
弊店の様なショップレベルでは揃えきれない工具や測定器が揃っていますので、自転車店の方もお客様へのサービスの拡充が出来るという役割もあると思います

フレームを定盤の上に固定します
定盤はほぼ完ぺきにマッタイラですので、定盤の上からどの位浮いているのかで横方向の寸法を計測することが可能です

専用の固定金具にBBシェルを固定します
BBシェルの寸法がキッチリと出ていれば、フレームの中心が定盤から100.0mm浮いた状態になります

フレームの横向き寸法を計測する場合には、どこかの位置を中心に測ることが必要ですが、この金具を使用することで、BBシェルを起点として計測することになります

BBシェルの固定だけでは、回転してしまいますし、フレームの重さで僅かにフレームが垂れ下がってしまいます

シートピラーがハマる箇所も専用の金具で抑えます
当然、様々なシートチューブ長やシートピラー径がありますので、アジャスタブルになっております

まずは、リアエンドのホイールがハマる部分を計測します
ハイトゲージと呼ばれる高さを測るノギスの様な物を使用します
今回のフレームはエンド幅142mmですので、フレーム中心から左右に71mmずつ広がっている計算になります
フレームセンターは100mm浮いていますので、ハイトゲージが29mmを指せばピッタリなのですが、今回のフレームはホイールを付けていない状態でエンド幅が140mmと若干狭くなっていて、ホイールを付ける時に若干フレームを広げてホイールをはめる様になっていたので、フレーム精度の計測では30mmになれば完璧

実際は29.7mmでしたのでほぼ完ぺきに仕上がっていました
片側だけでなく、フレームをひっくり返して左右共にチェックしましたが、どちらも1mm以下の誤差でした

つまり、BBシェルとリアホイールはほぼ完全にセンターがあっているということになります

エンド部分等、寸法がハッキリしている箇所はハイトゲージで測定出来ますが、パイプなどは、ハイトゲージでは測り難いですよね

そんな時の為に、上写真の様な測定器を使用します
簡単に言うとVブロックを直角にした様な測定器です

パイプが左右対称であることが前提ですが、Vの字の箇所をパイプに当ててセンターをチェックします
勿論、この測定器も定盤から100mmの高さ位置がVの字の頂点になる様になっています

すると、上写真の様にパイプの下側は接触しているのに、上側に僅かな隙間が出来てしまいました
今回の場合は左側に若干傾いているという結果でした
ヘッドチューブ位置がズレテいるということは、フロントエンドもズレテいるということになりますが・・・

フロントエンドを測ってみると、写真では(右側エンドが)53mmを指しています
エンド幅はピッタリ100mmでしたので、本来では50mmを指していなくてはならないのですが、3mm程左にズレテいます

つまり、BBシェルにたいしてフロントホイールが左に3mmズレテ付くという事になります
※ちなみにフォーク単体の誤差は1mm未満でした

ご覧の皆様 このズレは大きいですか?小さいですか?

人によって感覚は違うと思います
「全然気にしない」「これは返品レベルの精度の悪さでしょ」様々なご意見があると思いますが、大槻としては「全く気にしない、この位のズレはどんなメーカーのどんな自転車にもある」と考えています
スチールフレームでしたら、この状態から修正することが可能ですが、アルミフレームやカーボンフレームは修正することは出来ません(本当はアルミは若干出来ますが・・・)
基本的にそのまま乗るものだと思っています
メーカーの許容公差は知りませんが、この位の差は当たり前の様にありますからね

※ここから先の作業はメーカーの保証対象外の作業内容となりますので、個人・ショップでは行わないでください
 どうしても作業をしたい場合には、死亡・重大な後遺障害の可能性があることを充分に知った上で、個人の判断で行ってください

フレームの芯が出ていないので、センターラインを引きたくてもそのままでは出来ません
スクリュージャッキという工具を使用して、フレームが定盤とほぼ完ぺきに平行になる様に調整します
フレームを曲げて強引に持ち上げているだけですので、フレームの修正をしている訳ではありません

後は、ハイトゲージを100mmに合わせてケガキ針の変わりにしてピーーっとフレームに傷を付けてセンターラインを引いていきます

これで、ボトルケージの穴を増設する際に左右どの位置に合わせれば良いか解りますね

ちなみにボトルケージ台座も上写真の様に若干左にズレテいました

これからボトルケージ台座の増設に入りますが長くなってきたので、また次回・・・

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