こんな旅自転車作りました(TOEIフルオーダー バーガンディ 26x1.5HE プロムナード)

こんな旅自転車作りました(TOEIフルオーダー バーガンディ 26x1.5HE プロムナード)

お客様からのご注文でミキストフレームのプロムナードをTOEIフルオーダーで製作しました

ところで、ミキストフレームは女性用というイメージを持っていらっしゃる方が多いのですが、勿論男性が使用しても良いんですよ
ミキストはフランス語で「MIXTE」と書きますが、英語にすると「MIXED」となり、直訳すると「混合」
テニスやバドミントン・卓球等で男女一人づつがペアを組んだ試合は「混合ダブルス」と言いますし英語なら「Mixed doubles」と言いますよね
ミキストは自転車のフレームなら「男女兼用」という意味になります

しかし、第2次サイクリングブームの時代にミキストフレームのことを「婦人車」と訳してしまったことから、日本ではミキストフレームに女性用のイメージが付いてしまった様です

今回の自転車は身長に差の少ないご夫婦が兼用でご使用になられるそうなので、まさに「男女兼用・ミキスト」なご使用

また、ミキストは車種では無くフレーム形状を指しますので、「ミキストフレームのランドナー」「ミキストフレームのロードバイク」と車種が変化します
今回は「ミキストフレームのプロムナード(お散歩車)」となります

ミキストフレームの定義はJIS規格(JIS:D9401)に規定されていますがヘッドチューブ上部から一直線にリアエンドにパイプが伸びる形状を指します
また東叡社のフルオーダーには「ミキスト」「6本バック」とフレーム形状を選べますが、6本バックは正確には「スタッカードフレーム6本バック」
これは、ヘッドチューブからシートチューブまではリアエンド方向へ真っ直ぐ伸びたメインチューブがあり、シートチューブからリアエンドまではシートステーと同形状のパイプがもう1本(左右計2本)伸びてステーがシートステーとセンターステーとチェーンステーの三対となり、後三角が計6本で「6本バック」となります
スタッカードフレーム6本バックもミキストの一部と言えなくは無いのですが、東叡社ではこの様な分け方をしています

ハンドルバーはニットウB2522AAで所謂プロムナードバーとオールラウンドバーの中間程度のバックスイープ形状
ニギリはコットンバーテープを3重に巻いて太さを出してシェラックニスで仕上げています
ポジションもプロムナードバーの様にハンドルバーにライズはありませんので、少し前傾姿勢で、僅かにスポーティさを演出しています

ブレーキはカンチブレーキをシートピンしたのシート滑車で動かしています
ミキストフレームでの定番の加工ですが、シートチューブに付いたアウターの出口が上を向いてしまい水が溜まりやすいのが難点
センターステーにブレーキを取付けることで解消出来るのですが、そうすると脚とブレーキが近づいてしまいペダリング時に干渉しやすくなってしまいます

それを回避する為に小さめのカンチブレーキ(マファック・ジャッキーは子供用の小さめで、アーチワイヤーが左右共にボルト止め(タイコ無)だったのでミキストとの相性が良い)を取付ける方法もありましたが、現行のカンチブレーキはサイズ感が大きめなので、オーダーメイドでカンチブレーキを製作する以外には難しいと思いますし、小さくなる分制動力も落ちてしまいます
※センタープルという選択肢もありますが

近年の多段化されたリアギアではチェーンとセンターステーの位置が近づき過ぎてしまい、センターステーをそのまま直線で製作してしまうと、TOPギアに入れた時にチェーンと干渉してしまいます
それを防ぐ為にセンターステーは上写真の様に若干外にふくらませる必要があります
様々なビルダーが工夫する箇所でありますが、東叡社はあまり膨らませずに製作しています
大きく膨らませるとチェーンが暴れてもぶつかり難くなりますし、小さく膨らませると見ためがスマートになりますが塗装の傷が付きやすくなってしまいます
この辺は「塩梅」ですね

とても上質で贅沢で使いやすいお散歩車が出来たと思います

どうぞ、良い旅を・・・

【参考価格】約45万円(10%税込)

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