TOEIスタンダードフレームを使用した手元シフト、ハブダイナモ仕様のランドナーをお客様のご注文で製作致しました
ドライブ系はマイクロシフトの手元シフトにサンエクシードのディレーラーでフロントダブル・リア10段
ブレーキはポールのポリッシュタイプのネオレトロカンチブレーキ、ライトはシュミットのハブにフロントB&M・IQ-X、リアキムラ製作所のテールライトを接続して、フロントライトのON/OFFでテールも点灯します
フレームサイズは530mmでトラディショナルとモダンを合わせた様なスタイルになっています
ハンドルバーはアナトミックなニットウM106にNPステム100mmの組み合わせは、トラディショナルなスタイルに見慣れているとステムが長すぎる様に見えるかもしれませんが、リーチ長の短めのハンドルバーと手元シフトは随分と持ち手が近づくのでその分、ステムを長めにしているモダンな寸法の基本 現代のロードバイクで考えると530mmフレームに100mm長のステムは決して長いとは感じないですよね?
530mmランドナー=ステム長70or80mmがトラディショナルの基本ですが、リーチの長いドロップハンドルとブレーキレバーとの組み合わせがあってこそですから、大きく寸法は違って良いと思っています
その分、バッグサポーターは付けずにハンドルバー自体にベルトで固定する様にフロントバッグを装着することで、フロントバッグがキャリアにキレイに収まります
泥除けは32Bのタイヤに対して43mm幅の本所工研H29を極オーソドックスに取り付けています
フロント側は長さを変えずにフロント用をそのまま端部を整えているだけですが、リアは長過ぎるので、BB側で約5cm程詰めています
他の飾りの付いていない泥除けなら後端部でカットした方が簡単なのですが、H29は端部に飾りがあるので切り落とすわけにはいきませんので、BB側で調節しています
全くフレームに泥除けが付いていない状態で長さだしをする必要があるので、他の泥除けよりも取付けは難しくなります
今回のランドナーの最も特徴的な箇所がライトでしょう
ハブダイナモから給電して泥除けに装着したライトへ送っていますが、ハブダイナモ用のライトはどうしても重量が旧電球タイプの簡素なライトと比べると重量が嵩む為、泥除けのみの装着では心もとない
そこで、U字ステーをもう一本追加してライトをU字ステーで支えています
泥除け後部の通常のU字ステーはダルマ2本止めなので、43mm幅のH29に45mm幅のH40用のU字ステーで固定しています
泥除けの幅と同形状のU字ステーを取付けてしまうと、ダルマネジで泥除けに対してU字ステーが数ミリ浮いているので、同一円心上のカーブを描くことが出来ません
見ため的にも泥除けに対してU字ステーが窮屈になってしまうので、U字ステーは泥除け幅よりも数ミリ幅の広いタイプを使用しています
泥除けとステーの隙間が均一になるのが最も良いと思っていますが、実際には完璧なクリアランスが取れるU字ステーも無いので、出来る限りという程度にしています
逆にライト側はダルマネジ1本で止めていますので、泥除け幅と同じカーブのU字ステーを使用しています
また、ライトの取付け金具は本ライトにピッタリの製品はありませんので、旧製品のライト台座を加工して止めています
大槻が好きだという理由もありますが当店では比較的多い取付け方法で、泥除けの保護や輪行時のゆがみ防止に役立ちます
但し台座は旧品(シビエ等)の台座を加工して付けていますので、いつでも承ることが出来ませんのでご了承ください
オーナー様、どうぞ良い旅を・・・
【参考価格】約50万円