velocraft x 鶴岡レーシング ツーリングフレーム その2

velocraft x 鶴岡レーシング ツーリングフレーム その2

依然から不思議に思っていたことがあります

マスプロフレームはサイズが小さくても大きくても、使用するフレームパイプが同じだということ

フレームサイズが大きいということは、パイプ長が長くなりしなりが大きくなるということですから、柔らかいフレームになりますし、逆に小さいフレームサイズはしなりが少なくなり硬いフレームになるということですよね

「大きいフレームサイズ=大柄なライダー=体重も重い」ですから、フレームも固めにする必要があるはずなのに、フレームサイズが大きくなるにつれて、フレームが柔らかくなっていく矛盾

気にしない方が多いのは解りますし、コストの問題で同じパイプを使用した方が良いのも解るのですが、乗るということに対しては良くはありません

そこで、今回のフレームはフレームサイズによって、使用するパイプを変化させています

求める乗り味にする為にパイプメーカーや品番を気にすることなく、カイセイ・タンゲ・レイノルズをミックスして使用することにしました

ランドナーですからサイドバッグを取付ける様な大型キャリアは想定せずに「フロントバッグ+場合によりサドルバッグ」での走行をメインに設計しています
何十キロもの車載は考えていませんので、パイプの選択は一般的なツーリングバイクよりも若干薄肉にしています
※フロント・リア共に大型キャリアの取付けは出来る様にダボ穴は付けていますので、走行性を重視しなければサイドバッグの使用は可能です

パイプの種類を細かく見ていきましょう

まず、基準となるのがシートチューブです
ココだけは全サイズ共通にしています
フロントディレーラーはバンド止めにしますので、BB上のバテッド位置を長く取る必要はありませんし、シートピラーはΦ27.2mmにしますし、若干の軽量性も考えて、カイセイ019を使用しています

但し、カタログに載っているシングルテーパーでは無く、レギュラー外の0.8-0.5-0.65厚のダブルバテッドとしてΦ27.2mmシートピラーとの相性と、作業性を意識しています

ダウンチューブは小さめサイズがカイセイ019で定番の軽量性と柔らかめの乗り味を追求し、ミドルサイズはレイノルズ531
531は019と同じ重量の0.8-0.5-0.8厚ダブルバテッドですが、マンガンを含むことでコシが出てカイセイ022に近い乗り味になっていきます

なら022でも良いのですが、531の方がダウンチューブ1本で約50g軽量になりますので、軽量性を重視した結果です

それでも大きなサイズでは、しなりが強く出がちなのでカイセイ024を使用しています
重量は100g程重たくなりますが、シッカリとした踏み心地を得る為には必要です
個人的にはオーバーサイズ化(ダウンチューブΦ31.8mm等)としても良いと思っていますが、トラディショナルなシルエットを優先して、ノーマルサイズにしています

トップチューブは019か531を半々にしています
当然531の方が固くなりますが、トップチューブはサドルバッグやリアキャリア装着時の横ブレが出やすいか出にくいかの違い
重たい荷物を車載するなら、もっと厚いパイプにしないと、シミ―現象(共振振動)が起きやすくなるのですが、リアに荷物を載せないスタイルで構想していますので、乗り味の差を出したのみの理由です

リアステーは、小さめサイズは先端が細いタンゲスレンダーを使用して力を逃がして柔らかさを出していく考え方で、最大サイズの600mmのみシートステーをΦ16mmの024にして剛性のバランスを確保しています

フォークブレードはカイセイとレイノルズを半々にして、大きめサイズは1.2mmシングルテーパーのレイノルズRフォーク、小さめサイズは一般的な1.0mmプレーンのカイセイパイプを使用しています

大きなフレームサイズはライダーの体重も重くなるはずなので、丈夫なレイノルズRにしています
勿論、どちらもΦ23mmOVALパイプです

ちなみに、ハブダイナモを装着してコードを内蔵出来る様に水抜き穴を比較的大きめに開けています
※但しΦ23mmパイプですので、高速時に共鳴して振動を発する可能性があります

こんな考え方でパイプを選択していますが、基本は日帰り~数泊の宿泊まり、フロントバッグ+場合によりサドルバッグという使用方法で計算していますので、サイドバッグを取付けたり、荷物を全く持たなかったりという場合には本来の性能は発揮できません
但し、使用は出来る様にはしています

そんなフレームをイメージして頂けると良いかと思いますし、自信を持ってお勧め出来るだけのクオリティはあると自負しております

長くなりましたので、続きは次回・・・

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