お客様からのご注文で、ロイヤルノートンのディスクブレーキランドナーを製作しました
velocraftでは珍しいフルシマノ アルテグラアッセンブルの1台
アルテグラでの製作は開店以来3台目だと思います(ちなみにデュラエースは田村編集長に製作した1台のみ)
機能・軽量性・確実性・耐久性・供給性等を考えれば、シマノ製品を箱から出して説明書通りにそのまま組み付けるのがベストだと思っています
しかし、そこにオーナー様の想いやデザイン性を考慮してサードパーティのパーツアッセンブルをすることが殆どなのが現状ですが、「使う」という機能に特化すればフルシマノアッセンブルに敵う物はありません
潔くて好感の持てる1台に仕上がったと思っています
ハンドル周辺は、タンゲ・レビンアロイヘッドパーツにニットウNPステム&B105を取付け、バイクリボン製コルクバーテープを巻き、フロントバッグサポーターはグランボア製を使用しています
STIレバーを使用する時はアナトミックシャロー形状のドロップハンドルにすることが多いのですが、あえて丸ハンドルのB105にすることで下ハンを握った時にブレーキレバーに指が掛かりやすくしています
ブレーキは既にツーリングバイクでも採用されることが多くなってきたディスクブレーキ
勿論、油圧式を採用しています
特別な場合を除き(デモンタブルフレーム等)ディスクブレーキにするなら油圧式を絶対的にオススメしています
制動力が強力なのもそうですが、ワイヤー式に比べてブレーキタッチも良くメンテナンスの頻度も少なくなり、ブレーキパッドが減ってきてもブレーキストロークが変化しないとメリットが多くあります
デメリットは重量が若干重くなることと(velocraftの場合は)シルバーパーツが無いことぐらいでしょうか
以前は自転車屋が作業に慣れていなくてメンテナンス性が悪い様な印象を持たれましたが、最近はかなり普及してきたこともありスポーツバイクを扱う自転車屋なら、作業が出来ないということは無いと思います
また、今回のディスクブレーキ台座はインターナショナルスタンダードにしていますので、ブレーキキャリパー自身はアルテグラでは無く、ポストマウント方式のRS-785を使用しています
本来ならアルテグラに対応してフラットマウントにすべきなのかもしれませんが、ノートンさんが作業し慣れている工作にしてリスクを減らすと共に160mmローター採用が前提でしたので、あえてフラットマウントにする必要を感じませんでした
フロント側はシマノ製のハブダイナモも採用しています
velocraftではSON(旧シュミット)のハブダイナモを採用することが多いのですが、ハブ単体で4万円オーバーなのでコスト優先での選択です
ライトはSONのエデュルクスⅡを採用していますので、光量は充分過ぎるほど確保出来ています
フロントフォークブレードはディスクブレーキであることとハブダイナモを採用しているので、オーバーサイズのΦ24mmOVALとしています
それでもレーシーな使用目的では頼りありませんが、38Bのツーリングユースなら充分に実用に耐えられます
前述通りクランクもアルテグラを採用していますので、ド迫力!
単品で見るとツーリングバイクには似合わない気がしますが、フルアッセンブルすることで全体としての違和感は少ないと思います
以上、走行中のストレスをなるべく解消したランドナーに仕上がりました
泥除けも分割式にしていますし、輪行含めて様々な使い方に懐深く自転車が対応してくれます
オーナー様、どうぞ良い旅を・・・
【参考価格】約55万円