JBTへの道(?)その4

JBTへの道(?)その4

さてさて、ジャパンバイクテクニークに向けた自転車製作の4回目
おおまかな寸法のお話を・・・

いつも使用しているBIKECADで寸法を割り出していきます

今回のライダーの身長から考えて、フレームサイズは525mmに設定して、シートアングルはかなり立ちめの74°、トップチューブ長はホリゾンタル換算で535mm

大槻がフレームを考える時は、いつも長さは5mm単位で角度は0.5°単位と結構アバウト(BBドロップは除く)
ツーリングバイクやロードバイク等は1mm単位の寸法は必要が無いと思っています
特に今回はフレームをプロに依頼して製作する訳では無いので、1~2mm程度は平気でずれてしまいますからね(汗)

JBTでは自転車の性能としてツーリングバイクでは無くレーサーを求められているのは明らかですから(順位を争う走行・車体重量等)短距離で速い自転車を製作するのがメイン

走行距離もわずか75kmですから乗り味よりも速さが優先されますし、転び難さや安定感よりも操作性やパワー伝達を優先させます

その為、BBハイト(地上からBB中心)を275mmとして通常のツーリングバイクでは考えられないほど、高めのセッティングに
タイヤの太さの違いで全く同じでは無いのですが、ほぼオフロード専用車のMTBと同程度にしています(BBドロップが60mmがMTB並という意味です)

BB位置は高いと自転車を左右に振りやすいですし、チェーンステーでのパワーロスが減り「掛かり」が良くなります
オフロード走行(今回はダート区間16kmが含まれています)では、ペダルと地面がヒットするのを減らす効果もあります

逆に重心が高くなり、フラツキやすい傾向が強くなり、転びにくく安定感を求めるツーリングバイクではもっと下げるのが普通です
通常はBBハイトが270mm弱にすることが多いので約5~10mm程高い訳ですね

僅か数mmですがBB位置が自転車全ての基準位置になりますので重要ですし、自転車の性格も表しやすい数値でもあります
オーダーメイドバイクのご注文を頂く際フレーム設計を大槻はBB位置を決めてから他の数値を決定する様にしています

BB位置が高いということは、掛かりを良くする為ですからチェーンステーを長くしてしまったら何の意味もありません

今回のタイヤは650x38Bにしていますので、チェーンステー長は必然的にある程度決定されてしまうのですが、上記の様に410mmにしています

シートアングルを74°と立ち上げているのは、チェーンステー長を短くする為とクランク長を長くする為
サドル位置を前に出してクランク長を長くすることで、トルクフルに踏みやすくなるメリットがありますが、腿上げが大きくなり体の柔軟性が求められます
このフレームの場合ツーリングバイクはクランク長165mmが普通ですが、トルクフルに踏み込む為170mmとロードバイクと同程度の長めセッティングにしています

勿論、その分シューズと前泥除けのクリアランス(トークリアランス)が減り、乗車中にシューズと泥除けがぶつかりやすくなりますが、気を付けて走れば良いだけです
繰り返しになりますが、JBTのレギュレーションはツーリングバイクを求めておらず、レーサーを求めるものになっていると考えています

短い距離を走るだけの自転車ですから、走行中に集中力が切れてしまうことも考えにくいので、ぶつからない様にライダーが注意すれば良いだけ
マスプロランドナーの様に万人が平均的に使いやすい必要はありません
その為、ライダーが走り方を自転車に合わせてあげる必要があるので、様々な用途で使用する市販車としてはリスクが高すぎる自転車になっています

それに合わせてホイールとシートチューブの隙間が大きくなるので、チェーンステーをより短く設定できる様になります

使用するコンポーネントはシマノ105ですので、シマノは最少チェーンステー長(リアセンター長)を400mmとしています
それ以上短くすると、シフト時にチェーンがナナメになり過ぎてシフト不良を起こしてしまいますから、一般的なロードバイクでも405~415mmに設定するのが普通

650x38Bに設定したのは太くて軽くてしなやかなタイヤが最も転がり抵抗が少ないということと、オフロード走行ではクッション性の為にエアボリュームが要ることと、650x42Bにするとチェーンステー長が長くなってしまうという理由
勿論タイヤ径はなるべく大きなものにして走破性も意識しています(オフロードはそれほど荒地では無い様ですが)

650x38Bならチェーンステー長が410mmでギリギリ泥除け分のクリアランスを稼ぐことが可能で、2mmどこかの数値が変われば、成り立たないほどシビアでピッタリの寸法

そして、その要件を全て満たすのがグランボア「エキュルイス」650x38B
メーカーはダート走行を勧めてはいませんが、1回75km(ダート16km)のみということで、大丈夫かな(?)と思い採用しました
本当はチューブレスレディが良かったのでエキュルイスもシーラントを入れたり、リムテープを工夫したりしてチャレンジしましたが、上手くいかなかったのでチューブドで諦めました

いつものツーリングバイクですと、パーツを決めてからフレーム寸法を割出始めますし、フレーム寸法はBB位置を決めたらフロントセンター側から決めるのですが、今回はレーサーということもあり、リアセンター側とパーツを同時に決めている稀な例だと思います

BB位置とチェーンステー・シートアングルで随分と文字数を使ってしまいましたので、フレーム寸法の話しは続きます・・・

写真を取り損ねていた、ヘッドチューブの写真をUPしておきます
ディスクブレーキに対応する様に下部はオーバーサイズでダウンチューブがΦ31.8mmとして、上部はノーマルサイズでトップチューブがΦ25.4mmとしています

その為のテーパードヘッドチューブにしているのですが、トラディショナルと言っても良いのか微妙なデザインですね・・・(笑)

ちなみにBBシェルはこんな感じ・・・(笑)

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